
年末調整アプリには、国税庁が提供する年調ソフトで控除申告書を作るものと、勤務先が導入した労務ソフトの従業員向けアプリで申告を入力するものがあります。この記事は、勤務先から年末調整をスマホで済ませるよう案内された人や、どのアプリを使えばよいかを確かめたい人に向けたものです。
App Store と Google Play で配信されている4本を、アプリ説明に書かれた機能と、ストアに投稿されたレビューをもとに比べました。アプリの種類、控除証明書の出し方、勤務先が導入しているかという3つの観点から、どんな人に向くかを整理しています。
評価件数の多い年末調整アプリ4選
App Store の評価件数が多い順(2026年9月時点)。詳細を押すと、この記事の中の解説へ移動します。
| # | アプリ | 特徴 | App Store | Google Play | 入手 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 |
|
アンケートで年末調整を入力 | 4.3 2.5万件 | 4.3 2,193件 | 詳細 App Store Google Play |
| 2 |
|
打刻と給与明細をスマホで | 4.1 3,070件 | 4.0 474件 | 詳細 App Store Google Play |
| 3 |
|
国税庁が提供する年調ソフト | 1.8 261件 | 2.3 143件 | 詳細 App Store Google Play |
| 4 |
|
前年の申告書データを流用 | 2.0 248件 | 2.7 104件 | 詳細 App Store Google Play |
年末調整アプリの選び方
年末調整アプリは、好みで選ぶというより、勤務先が年末調整をどの仕組みで集めるかで使うアプリが決まります。まずは勤務先の案内で、国税庁の年調ソフトで申告書を作るのか、勤務先の労務ソフトのアプリで入力するのかを確かめてください。そのうえで、控除証明書の出し方と、勤務先がそのアプリでの提出を受け付けているかを見ておくと、入力を始めてから迷わずに済みます。
国税庁の年調ソフトか、勤務先の労務ソフトのアプリかを見分ける
年末調整控除申告書作成用ソフトウェアは国税庁が提供するソフトで、勤務先に出す控除申告書をデータか書面で作ります。アプリ説明には、所得税の年税額計算を行うものではないと書かれています。できあがった申告書を自分で勤務先に出す使い方で、作ったファイルをメールで会社へ送ったという声もレビューにあります。
SmartHR と Edge Tracker 年末調整申告は、勤務先が導入したサービスの中で申告を入力する従業員向けのアプリです。SmartHR はアンケートに答えながら年末調整を進めるという声がレビューにあり、Edge Tracker 年末調整申告は、登録した申告書データを勤務先の「給与大将」へ連携できます。freee人事労務 のアプリは勤怠と給与明細が中心で、アプリ説明には年末調整の機能は書かれていません。
控除証明書をデータで取り込むか、画像で添付するかを確かめる
保険料などの控除証明書の出し方は、アプリによって違います。アプリ説明にマイナポータル連携と控除証明書等データの取り込みが書かれているのは、4本のうち年末調整控除申告書作成用ソフトウェアだけです。Edge Tracker 年末調整申告は、保険料控除証明書などの画像データを添付する方式です。レビューを見ると、SmartHR の年末調整でも、保険の証明書を画像や電子データでアップロードする場面があります。
データの取り込みは手入力を減らせる仕組みですが、2025年のレビューには、年調ソフトでマイナポータルと連携できずに保険料控除を手入力した、かんたん検算では取り込めたのに申告書の作成ではできなかったという声があります。取り込めないときは手入力に切り替えることになるので、証明書は手元にそろえてから始めてください。
勤務先が導入しているか、そのアプリでの提出を受け付けているかを確かめる
SmartHR、freee人事労務、Edge Tracker 年末調整申告は、勤務先が導入しているサービスの従業員向けアプリです。freee人事労務 は利用にアカウントが必要で、Edge Tracker 年末調整申告は、勤務先が契約していなければインストールしても使えないとアプリ説明にあります。自分で探して入れるのではなく、勤務先から案内されたアプリを使います。
国税庁の年調ソフトも、使えるかどうかは勤務先しだいです。アプリ説明では、勤務先がこのソフトで作った控除申告書の提出を受け付けられるかを確かめてから使うよう案内しています。出力される申告書は国税庁ホームページの様式とレイアウトが違い、法令上は問題ないとされていますが、勤務先に受け取ってもらえず書き直したという声がレビューにあります。
年末調整アプリの比較表
App Store と Google Play の評価と入手先を一覧にしました。詳細ボタンを押すと、この記事の中の各アプリの解説へ移動します。
| # | アプリ | App Store | Google Play | 入手 |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
|
4.3 2.5万件 | 4.3 2,193件 | 詳細 App Store Google Play |
| 2 |
|
4.1 3,070件 | 4.0 474件 | 詳細 App Store Google Play |
| 3 |
|
1.8 261件 | 2.3 143件 | 詳細 App Store Google Play |
| 4 |
|
2.0 248件 | 2.7 104件 | 詳細 App Store Google Play |
年末調整アプリおすすめ4選
給与明細の確認や会社への申請をスマホで行う SmartHR 公式アプリ
良い点
- 給与明細や源泉徴収票をスマホから確かめられ、各種手続きのときに助かるという声がある
- 評価やサーベイなど、会社からの人事労務の連絡をプッシュ通知で受け取れ、見落としにくくなる
- 自分の情報が変わったときの会社への申請や、人事労務の必要書類のチェックをアプリ上で行える
- 転職先も SmartHR を使っていれば引き継いで使えた、明細を PDF に変換できて便利という声がある
気になる点
- ブラウザではログインできるのにアプリでは入れない、パスワードの再設定が通らないという不満が多い
- 年末調整の入力で前の項目に1つしか戻れず、修正しにくいという声が App Store にある
- 中身は SmartHR 専用のブラウザと同じで、通知以外にアプリを入れる利点が少ないという声がある
- 会社のお知らせがメールとアプリの両方に届いてわずらわしい、複数の会社を切り替えにくいという声がある
料金・仕様をみる
| 項目 | iOS | Android |
|---|---|---|
| 価格 | 無料(App内課金あり) | 無料(アプリ内課金あり) |
| 課金の範囲 | — | — |
| 最低OS | iOS 16.0 | — |
| 容量 | 7.6 MB | — |
| バージョン | 1.11.2 | — |
| 年齢制限 | 4+ | |
最終確認:2026.10.01(App Store/Google Play)
SmartHRは、クラウド型人事労務ソフト SmartHR の従業員向け公式アプリです。アプリ説明に年末調整という言葉はありませんが、勤め先の年末調整をこのアプリで進めたという声がレビューに複数あります。勤め先が SmartHR で年末調整を集めていて、申告をスマホで済ませたい人に向きます。
2025年の年末調整の時期には、Android で保険のデータや電子的控除証明書をアップロードできず、パソコンのブラウザから年末調整したという声がありました。アプリで進まないときは、ブラウザからログインして同じ手続きを試してください。
勤怠の打刻と給与明細の確認ができる従業員向けアプリ
良い点
- 勤怠の打刻と入力、給与・賞与明細の確認、従業員本人情報の確認が1つにまとまり、明細を見るだけでもブラウザを開かずに済む
- 入力した勤怠実績はブラウザ版へ自動で取り込まれるので、紙やエクセルに転記して提出する手間がなくなる
- 移動中でも勤怠の登録や編集、有給の申請ができるため、出先が多い働き方でも後回しにしなくて済む
- 勤怠画面で選んだ日の出退勤時間や、月の法定内と時間外の労働時間が一目でわかるようになったという声がある
気になる点
- 打刻したのに記録されていない、反映に30秒以上かかるという声が複数あり、打刻のあとに反映を確かめる必要がある
- 位置情報による打刻で、休止時間中や職場から離れた場所で打刻されてしまうという指摘が複数ある
- 時間がたつと勝手にログアウトし、打刻したいときにログインし直すことになるという声が続いている
- カレンダーで祝日が通常勤務日とほぼ同じ色に見えて判別しにくく、入力漏れの混乱につながるという指摘がある
料金・仕様をみる
| 項目 | iOS | Android |
|---|---|---|
| 価格 | 無料(App内課金あり) | 無料(アプリ内課金あり) |
| 課金の範囲 | — | — |
| 最低OS | iOS 16.0 | — |
| 容量 | 53.9 MB | — |
| バージョン | 2.63.0 | — |
| 年齢制限 | 4+ | |
最終確認:2026.09.24(App Store/Google Play)
freee人事労務は、勤怠の打刻と給与・賞与明細の確認を中心にした従業員向けのアプリです。勤務先が freee人事労務 を導入していて、ふだんの打刻や明細の確認をスマホで済ませたい人に向きます。
アプリ説明の主な機能に、年末調整の申告は挙がっていません。年末調整をこのアプリで行うのか、ほかの方法で行うのかは、勤務先の案内で確かめてください。
国税庁提供。年末調整の控除申告書をスマホで作るソフト
良い点
- 国税庁が提供するソフトで、年分ごとに対応版が出る。この版は令和8年12月1日以後に行われる年末調整に対応している
- 各種の控除証明書等データを取り込めるため、証明書に書かれた内容を一つずつ手で写す手間を減らせる
- 控除額のかんたん検算があり、手書きの用紙に書き写す場合も、先に控除額を計算できて楽だという声がある
- 国税庁サイトの計算シートよりずっと簡単、前年のデータを引き継げて便利という声があり、入力の負担を減らせる
気になる点
- 書面で出力される申告書は国税庁サイトの様式とレイアウトが違い、勤務先に受け取ってもらえず書き直したという声が多い
- 住所の番地などに半角数字を入れるとエラーになり、全角で入れ直す必要があるという不満が年分をまたいで続いている
- マイナポータル連携がうまくいかず保険料控除を手入力した、連携までの準備が多いという声があり、手軽とは言いにくい
- 出力の段階でアプリが閉じる、作ったファイルを会社のパソコンで開けないなど、提出の直前でつまずく声が目立つ
料金・仕様をみる
| 項目 | iOS | Android |
|---|---|---|
| 価格 | 無料(App内課金あり) | 無料(アプリ内課金あり) |
| 課金の範囲 | — | — |
| 最低OS | iOS 15.6 | — |
| 容量 | 59.3 MB | — |
| バージョン | 7.0.0 | — |
| 年齢制限 | 4+ | |
最終確認:2026.10.01(App Store/Google Play)
年末調整控除申告書作成用ソフトウェアは、国税庁が提供する年調ソフトです。この版は令和8年12月1日以後に行われる令和8年分の年末調整に対応していて、iPad はサポート対象外とアプリ説明にあります。勤務先から、このソフトで控除申告書を作って出すよう案内された人に向きます。
レビューには、給与支払者のIDとパスワードの入力が必須なのに、会社に聞いてもわからず先に進めなかったという声があります。始める前に、勤務先から必要な情報を受け取っておくと安心です。
勤務先の契約で使う、年末調整の申告書をスマホで入力するアプリ
良い点
- 2年目からは前年の申告書データをボタン一つで流用できるため、毎年同じ内容を入れ直す手間を減らせる
- 保険料控除証明書などの画像データを、申告書と一緒にアプリから電子的に添付できる仕組みがある
- 控除金額を手計算しなくてよく自動なので楽、内容が簡単なら問題なくサクサク終わったという声がある
- 入力した申告書データは給与大将へ連携できるため、勤務先の管理部門は二重入力や申告書の事前配付の手間を減らせる
気になる点
- 勤務先がミロク情報サービスの Edge Tracker 年末調整申告を契約していないと、インストールしても使えない
- 作成された源泉徴収票を iPhone アプリからダウンロードできず、PCを使ったという声が年をまたいで続いている
- 2025年の年末調整の時期に、最新版をダウンロードするよう促す表示が繰り返されて先に進めないという声が集中した
- ログインできない、給与明細とパスワードを混同しやすい、ヘルプが役に立たないという声があり、迷ったときに頼りにくい
料金・仕様をみる
| 項目 | iOS | Android |
|---|---|---|
| 価格 | 無料(App内課金あり) | 無料(アプリ内課金あり) |
| 課金の範囲 | — | — |
| 最低OS | iOS 17.0 | — |
| 容量 | 19.9 MB | — |
| バージョン | 1.15.0 | — |
| 年齢制限 | 4+ | |
最終確認:2026.10.01(App Store/Google Play)
Edge Tracker 年末調整申告は、株式会社ミロク情報サービスが提供する年末調整の申告アプリです。年末調整に関する各種申告書をスマホで入力します。勤務先から、このアプリで申告するよう案内された人が使います。
レビューには、途中まで入力して後で続けようとしたら内容が消えていた、一時保存が機能していないという声があります(2021〜2022年の投稿)。控除証明書など必要な書類を先にそろえ、時間をとってまとめて入力すると安心です。
年末調整アプリのよくある質問
年末調整アプリにお金はかかる?
4本とも、アプリ説明に料金の記載はありません。SmartHR、freee人事労務、Edge Tracker 年末調整申告は、勤務先が導入・契約しているサービスの従業員向けアプリで、Edge Tracker 年末調整申告は勤務先の契約が利用の条件です。年末調整控除申告書作成用ソフトウェアは、国税庁が提供するソフトです。
年末調整アプリで所得税の計算まで終わる?
年末調整控除申告書作成用ソフトウェアでは終わりません。アプリ説明に、所得税の年税額計算を行うものではないと書かれています。できるのは控除申告書の作成と保存、控除証明書等データの取り込み、マイナポータル連携、控除額のかんたん検算です。Edge Tracker 年末調整申告は、入力した申告書データを勤務先の給与大将へ連携する仕組みで、レビューには控除金額を自動で計算してくれて楽だという声があります。
源泉徴収票はアプリで受け取れる?
アプリによって違います。SmartHR には、給与明細や源泉徴収票をスマホで見られるという声があります。Edge Tracker 年末調整申告は、作成された源泉徴収票をスマホのアプリからはダウンロードできず、パソコンを使ったという声が、2022年から2026年まで続いています。年末調整控除申告書作成用ソフトウェアと freee人事労務 のアプリ説明には、源泉徴収票についての記載はありません。
マイナポータル連携を使うには何が必要?
4本のうち、アプリ説明にマイナポータル連携があるのは年末調整控除申告書作成用ソフトウェアです。レビューには、マイナンバーカードの読み込みやマイナポータルでの準備、保険会社の事前登録など、連携までの手順が多いという声があります。Android のプライベートスペースを使っていると、カードの読み取りやデータの読み込みに失敗したという声もあるので、時間に余裕をもって準備してください。
参考文献
本文で参照した情報の出典です。掲載アプリの仕様・料金はストアの記載をもとにしており、最新の内容は各ページで確かめてください。
- SmartHR:App Store/Google Play
- freee人事労務:アプリで勤怠入力・給与明細閲覧:App Store/Google Play
- 年末調整控除申告書作成用ソフトウェア:App Store/Google Play
- Edge Tracker 年末調整申告:App Store/Google Play
この記事の作成方法
アプリ名・開発元・評価・評価件数・価格・容量・対応OS・年齢制限・アイコン・スクリーンショットは、App Store と Google Play の公開情報から自動で表示しています。解説は、各アプリの説明文と、ストアに投稿されたレビューをもとに書いています。掲載順は、記事の作成時点の App Store の評価件数が多い順で、優劣を示すものではありません。




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